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結果レポート 一覧

トレイルランニング講習会
OSJ安達太良山レースコースにチャレンジ! 結果レポート

開催期日 平成24年9月7日(金)~8日(土)

9月を迎えても連日真夏日の下界を逃れて、いざ安達太良山へ。
この講習会は、OSJ第8戦・第9戦の舞台となる安達太良連峰で9月7日~8日、9名の参加をいただき開催しました。

50キロコースは8・9日での試走、10キロコースは8日のみとなります。
この講習会はOSJトレイルレースのコースを辿り、ペース配分や要注意ポイントの確認、レースの組み立て方などを実戦的に掴んで頂こうとの狙いがあります。

穴澤代表、高根副代表の挨拶のあとスペシャルアドバイザーを務める眞舩講師からのコース説明。
1 /25000トレッキングマップ(福島県観光物産交流協会の発行)で本日のルートを確認します。

申込みは18名で2名が欠席、参加者は16名です。
8時に開講、オリエンテーションと簡単な講義のあと、眞舩講師による入念なウォームアップストレッチ(これが結構ききます。)


入念なストレッチで体をほぐします。


まずは、スタート地点の安達太良高原スキー場で両コースのメンバーで記念撮影。
終了時間が違うので、全員が集まっての写真はココのみとなります。
背後に写っているのが両コース共に初めに目指す薬師岳です。


ここからは別行動なので、まずは10キロコースのレポートです。

コースは、スキー場のゲレンデを抜けると樹林帯に入ります。足下はゴツゴツした岩場なので、思い切り駆け上がることは困難です。しかし、ここは歩みを止めず確実に高度を稼ぎます。

やがて、五葉松平に出ると「ほんとの空」と記した高さ5mほどの道標が現れます。これは詩人 高村光太郎の作品「智恵子抄」の一文を本当の空の下に、そーっと忍ばせた実に味わい深いフレーズとして心に響いてきます。


智恵子は 東京には空がないといふ
安達太良山のやまの上に出ている空が
智恵子のほんとの空だといふ


震災、原発事故で打ちひしがれた福島ですが、この美しい空と豊かな緑の風景が私たちを元気づけてくれます。
東の彼方には雲海に浮かぶ阿武隈山地が見えます。そして前方には標高1700 mの山頂が迫っています。

途中、ゴンドラ「あだたらエクスプレス」で中腹まで登った登山者とあいさつを交わしながら、整備された木道を軽快に進みます。
木道が終わると、次に50~60cm間隔に並べられた敷石が現れ、これもまた軽やかにタタタッと行きたいところですが、トレイル初体験Seさん大変苦しそうです。
ここは無理せず、ゆっくり確実に歩き続けました。
山頂直下のガレ場を喘ぎながらSeさんが踏ん張ります。トレイル経験豊かなabさんは余裕で先着し待ち構えてくれました。
ありがとう!!


どうですかこの風景!! 山頂まで2時間20分。よく頑張りました。

さあ、ここからの降りは、くろがね小屋を経由して馬車道をひたすら辿ります。途中フレッシュな流水を補給して元気回復です。
abさんとemi コーチは、スタートから4時間20分、Seさんとanaコーチは約5時間00分でのゴールインでした。

以上で10キロコースのレポートは終了。
ここからは、50キロコースのレポートとなります。

まずは、スタート前の集合写真に写っていた薬師岳を経由し、安達太良山頂の乳首を目指します。
山頂は一般の登山客で大変混雑していました。


次に、遠くに見える和尚山を目指します。


和尚山を下るまでは、激しい藪漕ぎで大変です。


しかし、みなさんまだまだ元気。


一気に銚子ヶ滝付近の沢に到着しました。
沢の水はとても冷たく、顔を洗ったり飲んだりとても気持ち良かったです。


時間の都合上、日本の滝百選の銚子ヶ滝を見るのは諦めて今度は船明神山に進みます。
緩やかな長い長い上りで、樹林帯なのでしばらく眺望は期待できません。


しかし、稜線に上がると絶景が広がります。


予定ではこのあと沼尻登山口まで下り再び鉄山避難小屋まで登り返す予定でしたが、時間の都合上スピード自慢の方々のみとなりました。
今回の講習会の趣旨はOSJ安達太良山のコース試走なので残念ではありますが、沼尻方面に行かなかった方々は逆に時間に余裕が生まれたのでゆっくり絶景を堪能することが出来ました。


沼ノ平火口です。


先にあだたら高原スキー場に戻っても良かったのですが、いつまでも稜線上の景色を眺めていたいのもありスピード自慢の方々の到着を待つことにしました。


そして、鉄山避難小屋で無事合流!!
先頭を引っ張った眞舩講師はもちろん元気でしたが、他の3人はボロボロになったようです。
しかし、充実した表情が印象に残りました。


あとは、もう下り基調です。
快適なスカイトレイルを楽しむことが出来ました。


最後は、くろがね小屋、馬車道経由であだたら高原スキー場に無事到着。
初日の行程終了です。

2日目の参加者は前日と同じ6名。
スタッフも同じ3名。
両日参加は参加者5名、スタッフ3名(内1名は前日10キロコース)。
明らかに疲労の度合いが違います。


安達太良山頂までは前日と同じコースだったので、各々のペースで目的意識を持って登ってもらいました。
レース本番をイメージして淡々と登ります。


眞舩講師はご自身のトレーニングも兼ねて20分遅れでスタートし、一気に駆け上がりました。
当然ですが、ビックリするくらいとても速かったです。
急勾配の登りも淡々と走っておられたのも印象に残っています。


山頂で集合後、鉄山避難小屋に向かいます。


この間のルートはレースとは無関係なのでもちろん試走も関係ありません。
コースを覚えるとかではなく、ただ単純に楽しみます。
写真を撮りながらのかなりまったりなスカイトレイルとなりました。


良いアングルで写真を撮るために何回も立ち止まっています。


沼ノ平火口を見ています。


火口をバックに。


鉄山へのガレ場の登りです。



鉄山避難小屋からは試走再開となります。
箕輪山方面に進みますが、箕輪山には登らずに途中の分岐から塩沢登山口に向かいます。
2010年のOSJ安達太良山では箕輪山から横向登山口を周回したようですが、藪が濃かったのもあり相当大変だったそうです。

塩沢登山口へのルートは最近藪を刈った箇所もあり、予想外に快適に下れました。


急な下りの終わり間際に小沢があり小休止。
冷たい沢の水が心地よいです。


丸太の橋を渡るとすぐに登山口に到着となります。


再び、くろがね小屋を目指して登ります。
始めは沢沿いを徐々に標高を上げるイメージですが、後半は渡渉の連続となります。


くろがね小屋を通過し、ガレ場を登ります。
レース本番でも今日の行程でも最後の登りとなります。


最後は勢至平、馬車道を各々のペースでかっ飛ばし無事ゴール!!
みなさん疲労困憊の様子でしたが良い表情。
参加者、スタッフ共に感想を述べ、解散となりました。

2日間快晴に恵まれ、素敵な2日間となりました。
みなさんお疲れさまでした。