当会の目玉イベント、今年二回目の体験ツアーを開催しました。
このツアーは、首都圏や近県そして福島県内のトレイルラン愛好者に、福島の豊かな自然、山並みの魅力を広く紹介し安全快適なトレイルランニングを体験していただき、“ふくしまファン”を増やしていくことを目的に、県の補助を受けてモニターツアーとして企画したものです。
さて、参加の皆さん、「また福島のトレイルを楽しみたい！」と感じて頂いたでしょうか？

初日【10月27日（土）】　集合場所は、あだたら高原スキー場レストハウス前(二本松市奥岳温泉)。現地へマイカーで早々に駆けつけた方、電車を乗り継いでＪＲ二本松駅に到着しスタッフの出迎えを受けた方々、遠路ありがとうございます！
夏の第１回ツアーや講習会に参加頂いた懐かしい顔ぶれもあります。
今回は東京、神奈川、千葉、栃木、茨城、宮城、山形そして福島県内から総勢２５名の参加を頂きました。
安達太良は紅葉真っ盛り、ほんとの青空のもとトレイルツアー幕開けです。
穴澤代表から歓迎のごあいさつ、チーフガイド菅野によるルート説明、その後ストレッチで体をほぐしました。


さあ、いよいよ出発です。ゆっくりグループ、それいけグループの二班編成です。

スキー場のゲレンデを横目に、五葉松平までは樹林帯の中ゴツゴツ岩場を進みます。
振り返ると、もうスキー場ははるか遠く。そして山腹一面紅葉に染まってます。


やがて、詩人高村光太郎が、愛する妻 智恵子の話を詠んだ「ほんとの空」の道標が現れました。

あどけない話　- - -　高村光太郎　作

智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。桜若葉の間に在るのは、切つても切れないむかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。阿多多羅山の山の上に毎日出てゐる青い空が智恵子のほんとの空だといふ。あどけない空の話である。

安達太良エクスプレスのゴンドラ終着駅から合流する薬師岳は登山者、ハイカーで大賑わい・・・。
道標の前でお約束の記念撮影。


さらに、「こんにちは！」、「お先に失礼します！」などと声を掛けながら頂上を目指します。
お昼過ぎに安達太良山頂へ到着！
どうですか～！　この青空、この笑顔(^O^)


山頂直下で一休み。気温が低いので体温が一気に下がる感じです。


軽く補給して再出発。次に目指すのは鉄山頂上。
さあ、ここからはまさにスカイトレイル。
標高1700ｍほどの山ですが、森林限界を越え、３６０度の視界が広がります。
東に阿武隈山地、西は磐梯山、北は吾妻連峰、はて南は？方角と標高、遮るものがない約２８０km彼方の東京スカイツリータワーが見えるはず・・・ですが、スカイツリーはこの次のお楽しみということで。
いやはや、尾根筋は風の通り道。寒いさむい、ぶるぶるっ!!
東側の下の方には、くろがね小屋の屋根遠くに。そのまわりは山火事のように赤く染まってます。


やがて鉄山の岩場に取りつくと、風はピタッと止み暖かい日差しがサンサン降り注ぎます。


ははぁ～、安達太良の尾根には北風と太陽がいるらしい。←○○さん談話
爆裂火口の沼ノ平をバックに鉄山山頂でパチリ!!


さあ、ここからは降りトレイル。ガレ場を慎重に進み、やがてくろがね小屋へ。
くろがね小屋で小休止。


下るのは馬車道です。くろがね小屋への荷揚げに軽四輪駆動車が通る道でよく整備されています。
しかしやはり山道、でこぼこ道です。転ばないよう慎重にそして快調に飛ばします。
いよいよ今日の終着に近づいて来ました。
ここは奥岳渓谷の遊歩道です。もみじ、なら、くぬぎ等の広葉樹が見事に色付き幸せ感に包まれます。
それいけグループの皆さんは渓谷遊歩道を十分に堪能できましたね。



ゆっくりグループの皆さん御免なさいね。またの機会がきっと訪れますよ。

今夜のお宿は中ノ沢温泉の「リゾート・インぼなり」です。
余裕を持って到着できたので、参加者の皆さんはすぐにタオル片手に源泉掛け流しの温泉へ。
あまりの気持ちよさに「あっはぁ～！こでらんに～ (こたえられない) ！！」

交流会第一部は６時スタート！
ビールで軽～く乾杯後、腹ペコランナーはひたすら食べます。

そして第二部こそが今夜のメインイベントです。

福島が誇るスペシャルトレイルランナー、mafuさんの乾杯。
ふくしま➩いいね！
マウンテン➩いいね！
トレイル➩いいね！
安達太良山➩いいね！
磐梯山➩いいね！
お酒も➩いいね！
温泉も➩いいね！
今夜は➩いいね！
明日も➩いいね！

それでは、、乾杯(＾～＾)／☆

まずは酔い周りが来る前に一人ひとり自己紹介。
会津の銘酒あり、じゃんけん大会で豪華景品あり、笑いと熱気あり！


自己紹介のあとは、専属カメラマン（笑）の髙根副代表が撮影した本日のランニングビデオを鑑賞。自分が走ってる姿をみるのは初めての方も多かったようで、「思ったよりサマになってて安心」という感想も。
このビデオはYouTubeにもアップしてありますので、ぜひご覧ください。走りながら撮影したパートは自分が山を走ってるようで必見です。

◆24 10 27ふくしまトレランツアー安達太良山その１
◆24 10 27ふくしまトレランツアー安達太良山その２
◆24 10 28ふくしまトレランツアー磐梯山


夜も更けるのを忘れて各地から集まったトレラン仲間、ほんとにあつい熱い^^;

美女に囲まれてmafuさん役得ですね。


そして男性陣も。


栃木県から参加のファイーヤマンS藤さんは、コンビのK林さんと共に鍛え上げた自慢の腹筋を披露してくれました。明るくて実に楽しいお二人でした。

じゃんけん大会では全員に景品が行き渡りました。
今回もmafuさんをサポートする企業さんから景品をご提供いただきました。
◆マウンテンスポーツカンパニー☆SALOMON様 から、男女各１名にスポーツバック＆ウェストバック☆
◆靴下専門店タビオ様 から、五本指ソックス（トレラン＆レーシングラン）☆
◆パワーナビ様 から、ＢＣＡＡ分岐鎖アミノ酸ボトル３本☆
こんな豪華な景品なら、がぜんじゃんけんにも熱が入りますね。
どうもありがとうございました。

最後までシャキッとして飲めたチャンピオンはS木さん（女性です）。
強いつよい！第1回に続きありがとうございます。
予定では１０時でおひらきのはずが日付が変わるまで・・・。

二日目朝。
むむむ・・天気予報どおり曇り空。磐梯山は雨雲に覆われています。
そこで、それいけグループの出発点は裏磐梯スキー場から八方台登山口に変更です。
レインウェアを着込んで、今日のガイドmafuさんのリードでストレッチ。
同じころ、O工業高校野球部の一団が八方台登山口を出発。
同校は原発事故で避難を余儀なくされている30km圏内にあります。
警戒区域は解除されましたが、いまなお復興の道険しい地域です。
これにもメゲズ頑張る球児たちに心の中で声援を贈りました。

今日のコースは標高1200ｍの八方台から磐梯山山頂まで登り、猪苗代スキー場まで駆け下る約8ｋｍ。
とは言え磐梯山は霧の中で視界開けず、山頂は時折強風が吹き荒れます。


みんなで記念撮影のあと早々に下山開始です。
あーん、山頂から猪苗代湖や裏磐梯、昨日登った安達太良山や会津の山々を皆さんに見せたかったなー

弘法清水で黒鐘をカランカラーンと鳴らし、岩場を下ります。
1888年の大噴火で山体崩壊した荒々しい景色が見えるハズのところも深い霧に覆われています。
やがて沼ノ平からフラットなトレイルが現れてガンガン突っ走ってみました。
あー！快適！気分爽快です！磐梯山➩いいね！

更に進むと辺りは紅葉のトンネル。



両手を広げて紅葉をかき分け、幸せな気分に包まれます。ハッピーハッピー！
雲の中で視界が開けず遠くの景色こそ見れませんでしたが、うっすらとしたもやの中、どこまで続く紅葉のトレイルが幻想的な雰囲気を醸し出してます。


実は我々スタッフもこの紅葉は予想外、まさかこんなにきれいだとは！
「関東の紅葉は、緑の中に色がついたところがある感じなのでほんとびっくり」と、参加者からのコメント。
皆さんも笑顔幸せ顔満開です(^O^)

やがてスキー場が見えて来ました。
ゲレンデを横目で見ながら急な登山道を直滑走します。


突然、おおっ!！　あれはなんだ？　

雲の下に出たら大きな大きな猪苗代湖が見えて来ました。
あまりのうれしさにみんなで万歳三唱！
ばんざ～い、バンザ～イ、ばんだ～い！？　（まあお約束なんで）

最後にゲレンデを駆け下れば本日のゴール猪苗代スキー場登山口です。
そこにはスタッフemiちゃん、4歳元気印のKattuくんの笑顔のお出迎えが。
クールダウンストレッチをしている間に何やらガサゴソ～。
うふふ・・・サプライズ！
たっぷりの生クリームと粒あん、もちもち皮の地元の名物、どらやのどら焼きを用意していてくれたのです。
どうですか、このうまそうなスイーツ。


予定通り12時半、お迎えのマイクロバスがやって来てくれました。
行先は昨夜のお宿「リゾート・インぼなり」です。
ここで再び温泉に浸かり、ハダカのお付き合いを楽しみました。
寒かった山頂、雨のトレイル、紅葉のトレイルを思い出しながら身体の芯までよーく温まりましたね。

そしてツアーの仕上げは、かげやま農園食堂でランチです。
でかい焼きおにぎり、手打ちうどんの入ったキノコ汁、あつあつ、うまうま。
薪ストーブまで備え付けたビニールハウスの中って暖かいものです。


ここには山野草も展示されています。えっ？売り物なんですか？
店内には大根、白菜、馬鈴薯、カボチャ等など、ここで採れた野菜を販売しています。
皆さんお土産も買ったかな？
食後はアンケート記入タイム。ありがとうございました。


皆さんの感想やニーズは、今後の活動に活かしてまいります。
ほんとに本当にご協力ありがとうございました。

二日間のあっと言う間のツアー。名残り惜しくもここで解散です。
皆さん、また福島のトレイルに来て下さいね。
そしてまたどこかのトレイルでお目にかかりましょうね。

また会おう➩いいね！

お元気で➩いいね！

福島は➩いいね！　最高～！！